私が相続した実家に住む決意をした理由と住むときのポイントと注意点。

相続した家に住む 家の相続

親が亡くなって、実家を相続する決断をした訳と実際に住むことになって感じたことを皆さんにお伝えます。
親が長年住んでいた家にはたくさんの思い出が詰まっており、ただ手放すのはあまりにも寂しいと感じました。
しかし、実家に住むという選択は感情だけではなく、現実的な問題やリノベーションの必要性なども伴います。この決断に至った理由と、住む際に考慮すべきポイント、注意点をお伝えします。

1. 私が相続した実家に住むことを決意した理由

親との思い出を大切にしたかった

私が一番大きく感じたのは、親との思い出をこの家に残しておきたかったという思いでした。子供のころから育った家は、家族とのたくさんの思い出が詰まっていて、その空間を守ることで、亡くなった親の思い出を忘れずに過ごすことが出来ています。

地元とのつながりが強かった

それに実家は、私にとってはただの建物ではなくて、地元とのつながりも強く感じる場所でもありました。
長年住み慣れた地域での友人や隣人、商店街の人たちとの関係が、私にとって大切な絆でした。住み続けることで、そのつながりを維持したいと感じたのも、決断に大きく影響しました。

資産を有効に活用したかった

もう一つ現実的な理由として、不動産という資産を活かすという考えもありました。親の実家は立地も良く、将来的に売却や賃貸にすることで資産として活用できる可能性も見据えての決断でした。

2. 実家に住むときのメリットとデメリット

メリット

  • 思い出の空間に住める: 家族との思い出が詰まった場所で過ごすことで、精神的な安定や安心感を得られることが多いです。
  • 不動産の維持: 実家をそのまま住むことで、将来的に価値が上がる可能性もありますし、売却するタイミングを考える余裕もできます。
  • 相続税の軽減: 小規模宅地等の特例を利用することで、相続税を軽減できることがあります。

デメリット

  • 修繕費がかさむ: 古い家は、定期的なメンテナンスや修繕が必要になります。私の実家も築40年以上で、雨漏りや老朽化した設備の修理がすぐに必要でした。
  • 兄弟間でのトラブル: 相続人が複数いる場合、実家に誰が住むかでトラブルになることも。特に相続財産が家だけの場合は、他の相続人との公平な分配について話し合う必要があります。
  • 将来の売却の選択肢が狭まる: 一度住み始めると、将来的に売却したいと考えてもタイミングを見つけにくくなります。

3. リノベーションで快適な暮らしを手に入れる

実家が古い場合、リノベーションは避けて通れない課題です。私も実家をそのまま維持するのではなく、部分的なリノベーションを決断しました。これは単に古い部分を修繕するだけではなく、自分のライフスタイルに合わせた空間を作り直すことを目的としています。

どの部分をリノベーションすべきか?

実家に住むことを決めた際、リノベーションの計画を立てることが重要です。私が実際にリノベーションした部分を紹介します。

  • キッチン: 親世代のキッチンは使い勝手が悪く、設備も古いことが多いです。最新の設備に変更することで、家事が楽になるだけでなく、省エネ効果も得られます。
  • 浴室とトイレ: 水回りは特に老朽化しやすい場所です。快適に生活するためにも、清潔で機能的な浴室とトイレにリノベーションしました。
  • 耐震工事: 古い家では、耐震補強が重要です。特に地震が多い日本では、安全な家に住むために必要な工事です。私も専門家に相談し、予算に合った耐震リフォームを行いました。

リノベーションの予算

リノベーションの規模によって費用は大きく異なりますが、無理のない予算計画を立てることが大切です。私は最初にリフォーム業者に見積もりを複数依頼し、価格とサービス内容を比較しました。また、リフォームローンを利用して、無理のない範囲で計画的に進めることができました。

リノベーション費用の一例

  • キッチンのリフォーム:約100万円
  • 浴室・トイレのリフォーム:約120万円
  • 耐震工事:約150万円

リノベーションの注意点

リノベーションを行う際に注意すべきポイントをいくつか挙げます。

  • 業者選びは慎重に: 複数の業者に見積もりを依頼し、価格だけでなくサービスの質や口コミも参考にしました。
  • 自分のライフスタイルに合ったプランを: 既存の間取りにとらわれず、自分のライフスタイルに合った設計に変更することが、住みやすさを大きく向上させます。
  • 予備費を確保する: 予期しない修繕が必要になることがあるため、予備費も考慮した予算を立てることが大切です。

4. 実家に住む際の手続きと注意点

相続登記を忘れずに

まず、親から相続した不動産の**名義変更(相続登記)**を必ず行う必要があります。
これは、法的に所有権を自分の名義にするための重要な手続きです。登記を怠ると、後々不動産を売却したり、活用したりする際に大きな問題となります。

遺産分割協議の重要性

実家に住むためには、遺産分割協議書を作成し、他の相続人と合意を得ることが大切です。私の場合、兄弟がいたため、実家の扱いについてしっかりと話し合いを行い、兄弟間で納得のいく形で財産を分割しました。このプロセスを怠ると、将来のトラブルの原因になりかねません。

固定資産税や維持費の確認

実家に住むことを決めたら、固定資産税や維持費の見積もりも重要です。特に古い家は、修繕やリフォームが必要になることが多く、その費用が予想以上にかかる場合があります。私はリフォームの見積もりを数社に依頼し、予算に応じたプランを選びました。

5. よくある質問 (Q&A)

Q1: 実家に住むことを決めたら、相続税はどうなるの?

A: 実家に住む場合、小規模宅地等の特例を利用することで、相続税が大幅に軽減される可能性があります。ただし、この特例を適用するためにはいくつかの条件があるため、税理士に相談することをおすすめします。

Q2: 兄弟が実家に住むことに反対したらどうすればいいですか?

A: 兄弟との話し合いが最初のステップです。感情的な対立を避けるために、専門家を交えた話し合いを行うことが有効です。どうしても意見がまとまらない場合、遺産分割調停を家庭裁判所で行うことができます。このような場では、弁護士や調停委員が第三者として冷静に話を進めてくれるので、トラブルが最小限に抑えられます。

Q3: 実家に住んでからリノベーション費用が高額になった場合、どう対処すればいいですか?

A: リノベーション費用が予想以上にかかることはよくあります。最初からリフォームローンを検討しておくと、予算に余裕がない場合でも大規模な修繕を行うことが可能です。また、見積もりを取る際には予備費用も含めた予算を設定することが重要です。無理をしない範囲で分割払いの選択肢を利用するのも一つの方法です。

Q4: 実家に住むためのリノベーションで特に気をつけるべき点は何ですか?

A: リノベーションを行う際、特に注意すべき点は耐震補強水回りの設備です。古い家は耐震基準が今とは異なっている場合が多く、地震に対する安全性が不十分な場合があります。また、水回り(キッチン・浴室・トイレ)は特に老朽化しやすく、リフォームによって快適さと機能性を向上させることができます。リフォーム業者選びも慎重に行い、信頼できる業者に依頼することが大切です。

6. 実家に住む前にしっかり計画を立てよう

実家に住むという決断は、感情的な要素だけでなく、現実的な面も含めて慎重に計画することが大切です。家族との話し合いや、税理士・弁護士などの専門家への相談を通じて、最適なプランを立てることが成功のカギだったりします。
私自身も多くの準備をしてから住み始めましたが、そのおかげで今では安心して快適な生活を送ることができています。特にリノベーションを行うことで、実家を自分のライフスタイルに合わせた居心地の良い空間にすることができました。

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