【保存版】親が亡くなった後に必要な手続きリストと優先順位

親が亡くなったらやることリスト 相続対策

親が亡くなった後に、大変なことですが…悲しみの中で進めなければならない手続きが多く存在します。
この記事では、必要な手続きをリストアップし、具体的な手順や必要物を詳しく解説していきます。また、相続放棄を選択する場合の手続きや注意点についても説明いたしますますので、ご参考にしていただければと思います。

最初に確認するべきこと

優先度 手続き内容 目安期間 必要な物
1 死亡診断書の取得 亡くなった直後 健康保険証
2 親族・関係者への連絡 亡くなった直後 連絡先リスト
3 葬儀社の選定と打ち合わせ 亡くなった翌日以降 葬儀の希望内容メモ
4 死亡届の提出と火葬許可証の取得 7日以内 死亡診断書、印鑑
5 健康保険・年金の手続き 14日以内 健康保険証、年金手帳
6 公共料金・契約の解約・名義変更 早めに 契約書類、連絡先
7 四十九日法要の準備 49日目まで 法要の会場予約、僧侶の手配、御布施
8 遺産調査と遺品整理 適宜 遺品整理用の箱、重要書類の保管用ファイル
9 相続放棄の申述 3ヶ月以内 相続放棄申述書、戸籍謄本、戸籍抄本
10 遺産分割協議と相続税の申告 10ヶ月以内 遺産分割協議書、相続税申告書、相続関係説明図
11 不動産や預金の名義変更手続き 適宜 遺産分割協議書、戸籍謄本、各金融機関の手続き書類
12 各種補助金や助成金の申請 適宜 申請書類、証明書類(死亡届、住民票など)

1. 親族や関係者への連絡

まず最初に行うべきことは、親族や親しい関係者への連絡です。近親者に優先して連絡を取り、その後、親戚や友人、職場への報告を行います。

必要な物

  • 親族や関係者の連絡先リスト
  • 電話やメールの文の準備

2. 医師による死亡診断書の取得

医師から死亡診断書を取得します。自宅で亡くなった場合、かかりつけ医か救急医に来てもらい、診断書を発行してもらいます。

必要な物

  • 亡くなった方の健康保険証
  • 死亡時の状況メモ(場所、時間など)

 

葬儀に関する準備と手配

優先度 手続き内容 目安期間 必要な物
1 死亡診断書の取得 亡くなった直後 健康保険証
2 親族・関係者への連絡 亡くなった直後 連絡先リスト
3 葬儀社の選定と打ち合わせ 亡くなった翌日以降 葬儀の希望内容メモ
4 死亡届の提出と火葬許可証の取得 7日以内 死亡診断書、印鑑
5 健康保険・年金の手続き 14日以内 健康保険証、年金手帳
6 公共料金・契約の解約・名義変更 早めに 契約書類、連絡先
7 四十九日法要の準備 49日目まで 法要の会場予約、僧侶の手配、御布施
8 遺産調査と遺品整理 適宜 遺品整理用の箱、重要書類の保管用ファイル
9 相続放棄の申述 3ヶ月以内 相続放棄申述書、戸籍謄本、戸籍抄本
10 遺産分割協議と相続税の申告 10ヶ月以内 遺産分割協議書、相続税申告書、相続関係説明図
11 不動産や預金の名義変更手続き 適宜 遺産分割協議書、戸籍謄本、各金融機関の手続き書類
12 各種補助金や助成金の申請 適宜 申請書類、証明書類(死亡届、住民票など)

3. 葬儀社の選定と打ち合わせ

次に、葬儀社を選びます。事前にいくつかの葬儀社から見積もりを取り、希望に合うプランを選びましょう。打ち合わせでは、葬儀の規模や形式、費用について詳細に確認します。
【参考になる記事】→いい葬儀社の選び方

必要な物

  • 葬儀の希望内容メモ(宗教、規模、予算など)
  • 資金の準備(即日支払いが必要な場合もあります)

4. 通夜や葬儀の準備

葬儀の日程や場所を決定し、葬儀の準備を進めます。必要に応じて、会場の装飾や供花の手配も行いましょう。

必要な物

  • 遺影写真
  • 祭壇に飾る供物やお花
  • 喪服

5. 僧侶や宗教者への依頼

宗教的な儀式が必要な場合、僧侶や宗教者への依頼を早めに行います。通夜、葬儀、四十九日法要の日時を調整し、依頼内容を確認しましょう。

必要な物

  • 僧侶や宗教者の連絡先
  • 御布施の準備

 

役所での手続き

優先度 手続き内容 目安期間 必要な物
1 死亡診断書の取得 亡くなった直後 健康保険証
2 親族・関係者への連絡 亡くなった直後 連絡先リスト
3 葬儀社の選定と打ち合わせ 亡くなった翌日以降 葬儀の希望内容メモ
4 死亡届の提出と火葬許可証の取得 7日以内 死亡診断書、印鑑
5 健康保険・年金の手続き 14日以内 健康保険証、年金手帳
6 公共料金・契約の解約・名義変更 早めに 契約書類、連絡先
7 四十九日法要の準備 49日目まで 法要の会場予約、僧侶の手配、御布施
8 遺産調査と遺品整理 適宜 遺品整理用の箱、重要書類の保管用ファイル
9 相続放棄の申述 3ヶ月以内 相続放棄申述書、戸籍謄本、戸籍抄本
10 遺産分割協議と相続税の申告 10ヶ月以内 遺産分割協議書、相続税申告書、相続関係説明図
11 不動産や預金の名義変更手続き 適宜 遺産分割協議書、戸籍謄本、各金融機関の手続き書類
12 各種補助金や助成金の申請 適宜 申請書類、証明書類(死亡届、住民票など)

6. 死亡届の提出と火葬許可証の取得

死亡届は、医師の死亡診断書を添えて、市区町村役場に提出します。火葬許可証もこの時に受け取ります。

必要な物

  • 死亡診断書
  • 死亡届(役場で配布)
  • 印鑑(届出人のもの)

7. 健康保険や年金の手続き

役所で健康保険の資格喪失手続きと、年金受給の停止手続きを行います。手続きが完了するまでには時間がかかることがあるため、早めに行いましょう。

必要な物

  • 健康保険証
  • 年金手帳
  • 本人確認書類

8. 公共料金や各種契約の解約・名義変更

亡くなった方の名義で契約している公共料金や各種サービスの解約・名義変更を行います。銀行口座が凍結される前に、相続するのであれば支払いを済ませることが望ましいです。
しかし、相続放棄を考えているのであれば、請求書の支払いはしないようにしましょう。相続放棄ができなるケースがあります。

必要な物

  • 契約書類や請求書
  • 各サービスの連絡先
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9. 四十九日法要の準備

四十九日法要は、亡くなった方の魂が成仏するための重要な日です。この法要までに納骨や仏壇の準備を整えます。僧侶や宗教者への依頼、法要会場の予約、必要に応じて法要後の食事会の手配を行いましょう。もし、行わないようであれば、親族や知人へあらかじめ連絡を入れるようにしましょう。

必要な物

  • 法要の会場予約
  • 僧侶の手配
  • 法要後の食事会の手配(必要に応じて)
  • 御布施の準備

 

遺品整理と遺産調査

優先度 手続き内容 目安期間 必要な物
1 死亡診断書の取得 亡くなった直後 健康保険証
2 親族・関係者への連絡 亡くなった直後 連絡先リスト
3 葬儀社の選定と打ち合わせ 亡くなった翌日以降 葬儀の希望内容メモ
4 死亡届の提出と火葬許可証の取得 7日以内 死亡診断書、印鑑
5 健康保険・年金の手続き 14日以内 健康保険証、年金手帳
6 公共料金・契約の解約・名義変更 早めに 契約書類、連絡先
7 四十九日法要の準備 49日目まで 法要の会場予約、僧侶の手配、御布施
8 遺産調査と遺品整理 適宜 遺品整理用の箱、重要書類の保管用ファイル
9 相続放棄の申述 3ヶ月以内 相続放棄申述書、戸籍謄本、戸籍抄本
10 遺産分割協議と相続税の申告 10ヶ月以内 遺産分割協議書、相続税申告書、相続関係説明図
11 不動産や預金の名義変更手続き 適宜 遺産分割協議書、戸籍謄本、各金融機関の手続き書類
12 各種補助金や助成金の申請 適宜 申請書類、証明書類(死亡届、住民票など)

10. 遺品整理の進め方

遺品整理は、心の整理とともに行われる大切な作業です。親族で分担しながら、慎重に進めましょう。

必要な物

  • 遺品整理用の箱や袋

11. 遺産調査の進め方

遺産調査は、相続するにあたって重要なことです。貴重品や重要書類を確認し、遺産の全体像を把握する「遺産調査」を行います。その後、不要なものは専門業者に依頼することも検討します。ただし、この時点で遺産を勝手に破棄してしまうと、相続したものとみなされてしまいます。遺産調査で借金などのマイナスの財産が多かった場合、相続破棄することも可能です。

遺産調査で確認する主な項目

  • 預貯金通帳・証書: 銀行口座の存在や残高を確認します。
  • 不動産登記簿: 不動産の有無、所在地、評価額を確認します。
  • 有価証券・株式: 株式や投資信託などの証券を確認します。
  • 借用書・債務関連書類: 借金やローンの有無、残債を確認します。
  • 保険証書: 生命保険や医療保険の契約内容を確認します。

必要な物

  • 重要書類の保管用ファイル

 

相続放棄の手続きと注意点

優先度 手続き内容 目安期間 必要な物
1 死亡診断書の取得 亡くなった直後 健康保険証
2 親族・関係者への連絡 亡くなった直後 連絡先リスト
3 葬儀社の選定と打ち合わせ 亡くなった翌日以降 葬儀の希望内容メモ
4 死亡届の提出と火葬許可証の取得 7日以内 死亡診断書、印鑑
5 健康保険・年金の手続き 14日以内 健康保険証、年金手帳
6 公共料金・契約の解約・名義変更 早めに 契約書類、連絡先
7 四十九日法要の準備 49日目まで 法要の会場予約、僧侶の手配、御布施
8 遺産調査と遺品整理 適宜 遺品整理用の箱、重要書類の保管用ファイル
9 相続放棄の申述 3ヶ月以内 相続放棄申述書、戸籍謄本、戸籍抄本
10 遺産分割協議と相続税の申告 10ヶ月以内 遺産分割協議書、相続税申告書、相続関係説明図
11 不動産や預金の名義変更手続き 適宜 遺産分割協議書、戸籍謄本、各金融機関の手続き書類
12 各種補助金や助成金の申請 適宜 申請書類、証明書類(死亡届、住民票など)

12. 相続放棄を検討する場合の流れ

遺産調査した結果、親の遺産が借金などの負債を含む場合や、相続を望まない場合、相続放棄の手続きを検討することが必要です。相続放棄は、相続の開始を知ってから3ヶ月以内に家庭裁判所に申述する必要があります。

相続放棄の流れ

  1. 家庭裁判所への申述:相続放棄を希望する場合は、家庭裁判所に「相続放棄申述書」を提出します。
  2. 必要書類の準備:申述書の他に、亡くなった方の戸籍謄本、相続人全員の戸籍抄本などが必要です。
  3. 裁判所の確認:裁判所が内容を確認し、問題がなければ相続放棄が認められます。

必要な物

  • 相続放棄申述書
  • 戸籍謄本、戸籍抄本
  • 本人確認書類

13. 相続放棄に関する注意点

期限の厳守: 相続放棄は、相続の開始を知った日から3ヶ月以内に行う必要があります。この期間を過ぎると、原則として相続放棄はできません。
限定承認の検討: 負債を含む場合、全てを放棄せずにプラスの財産だけを相続する「限定承認」という選択肢もあります。この場合も、相続人全員で家庭裁判所に申述する必要があります。

相続手続き

優先度 手続き内容 目安期間 必要な物
1 死亡診断書の取得 亡くなった直後 健康保険証
2 親族・関係者への連絡 亡くなった直後 連絡先リスト
3 葬儀社の選定と打ち合わせ 亡くなった翌日以降 葬儀の希望内容メモ
4 死亡届の提出と火葬許可証の取得 7日以内 死亡診断書、印鑑
5 健康保険・年金の手続き 14日以内 健康保険証、年金手帳
6 公共料金・契約の解約・名義変更 早めに 契約書類、連絡先
7 四十九日法要の準備 49日目まで 法要の会場予約、僧侶の手配、御布施
8 遺産調査と遺品整理 適宜 遺品整理用の箱、重要書類の保管用ファイル
9 相続放棄の申述 3ヶ月以内 相続放棄申述書、戸籍謄本、戸籍抄本
10 遺産分割協議と相続税の申告 10ヶ月以内 遺産分割協議書、相続税申告書、相続関係説明図
11 不動産や預金の名義変更手続き 適宜 遺産分割協議書、戸籍謄本、各金融機関の手続き書類
12 各種補助金や助成金の申請 適宜 申請書類、証明書類(死亡届、住民票など)

14. 遺産分割協議と相続税の申告

遺産分割協議を行い、相続人全員が合意したら遺産分割協議書を作成します。相続税の申告は、亡くなった日から10ヶ月以内に行います。

必要な物

  • 遺産分割協議書
  • 相続関係説明図
  • 相続税申告書

15. 不動産や預金の名義変更手続き

不動産や預金などの名義変更を行います。登記申請書、遺産分割協議書や戸籍謄本など、必要書類を準備し、各所で手続きを進めます。

必要な物

  • 登記申請書
  • 遺産分割協議書
  • 戸籍謄本
  • 各金融機関の手続き書類
    など

【参考】【重要】令和6年4月1日からの相続登記の義務化について、やり方や注意は?
【参考】相続手続き完全ガイド|税金・デジタル遺産・トラブル対策まで徹底解説
【参考】相続手続きに関する包括的ガイド

 

後々の手続き

優先度 手続き内容 目安期間 必要な物
1 死亡診断書の取得 亡くなった直後 健康保険証
2 親族・関係者への連絡 亡くなった直後 連絡先リスト
3 葬儀社の選定と打ち合わせ 亡くなった翌日以降 葬儀の希望内容メモ
4 死亡届の提出と火葬許可証の取得 7日以内 死亡診断書、印鑑
5 健康保険・年金の手続き 14日以内 健康保険証、年金手帳
6 公共料金・契約の解約・名義変更 早めに 契約書類、連絡先
7 四十九日法要の準備 49日目まで 法要の会場予約、僧侶の手配、御布施
8 遺産調査と遺品整理 適宜 遺品整理用の箱、重要書類の保管用ファイル
9 相続放棄の申述 3ヶ月以内 相続放棄申述書、戸籍謄本、戸籍抄本
10 遺産分割協議と相続税の申告 10ヶ月以内 遺産分割協議書、相続税申告書、相続関係説明図
11 不動産や預金の名義変更手続き 適宜 遺産分割協議書、戸籍謄本、各金融機関の手続き書類
12 各種補助金や助成金の申請 適宜 申請書類、証明書類(死亡届、住民票など)

16. 各種補助金や助成金の申請

葬儀費用や医療費の一部が補助される場合や、遺族年金の申請が可能な場合があります。各種補助金や助成金の申請には期限があるため、早めに確認して申請手続きを進めましょう。申請書類や証明書類の準備が必要です。

必要な物

  • 申請書類
  • 証明書類(死亡届、住民票など)

 

重要な手続きの優先順位リスト

優先度 手続き内容 目安期間 必要な物
1 死亡診断書の取得 亡くなった直後 健康保険証
2 親族・関係者への連絡 亡くなった直後 連絡先リスト
3 葬儀社の選定と打ち合わせ 亡くなった翌日以降 葬儀の希望内容メモ
4 死亡届の提出と火葬許可証の取得 7日以内 死亡診断書、印鑑
5 健康保険・年金の手続き 14日以内 健康保険証、年金手帳
6 公共料金・契約の解約・名義変更 早めに 契約書類、連絡先
7 四十九日法要の準備 49日目まで 法要の会場予約、僧侶の手配、御布施
8 遺産調査と遺品整理 適宜 遺品整理用の箱、重要書類の保管用ファイル
9 相続放棄の申述 3ヶ月以内 相続放棄申述書、戸籍謄本、戸籍抄本
10 遺産分割協議と相続税の申告 10ヶ月以内 遺産分割協議書、相続税申告書、相続関係説明図
11 不動産や預金の名義変更手続き 適宜 遺産分割協議書、戸籍謄本、各金融機関の手続き書類
12 各種補助金や助成金の申請 適宜 申請書類、証明書類(死亡届、住民票など)

 

まとめ

親が亡くなった後の手続きは非常に多岐にわたりますが、この記事で紹介したリストと手順を参考にすることで、落ち着いて計画的に手続きを進められます。
特に、遺産調査や遺産分割協議、相続放棄など遺産相続に関わる事項については、親族間で揉めやすいので、前もってどうするのか決めておくのが良いです。

このリストを基に、自分の必要な項目を追加して手続きを優先順位に従って進めていけば、少しは安心して対応できるでしょう。
また、念には念を入れてトラブルになってしまったらどこの弁護士や専門家に相談するのかも決めておくと良いと思います。

記事を読んでくれた皆様のご負担が少しでも軽減することを願っております。

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