【重要】令和6年4月1日からの相続登記の義務化について、やり方や注意は?

相続登記

今回は、家族にとってとても大切な話となります。家族が受け継いできた大切な土地や家を守るために、令和6年4月1日から相続登記が義務化されることになりました。「相続登記って何だろう?急に言われても分からない」と少し不安に思われるかもしれません。
今回は、そんな不安を解消できるよう、分かりやすく流れと注意点を説明します。

なぜ相続登記が義務化されたの?

これまでは、相続が発生しても登記がされずに、そのまま放置されている不動産が増えていました。その結果、誰がその土地や建物を所有しているのか不明なままになっていることが多く、公共のプロジェクトが進まなかったり、災害時にトラブルが起きたりしていました。
こうした問題を解決するために、相続登記が義務化されたのです。

相続の登記申請って、どうやるの?

1. まずは、登記申請書を作成しましょう

申請書と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、心配ありません。
法務局のウェブサイトからテンプレートをダウンロードし、必要事項を記入するだけです。
相続の場合は、2所有権の移転の中から該当するものをダウンロードしましょう。法的に自分が相続人で相続する場合は、所有権移転登記申請書(相続・法定相続)で大丈夫です。遺産分割などする場合は、それに合ったものを選んでください。
迷ったら記載例のPDFを開くと最初の方に分かりやすく書かれています。
相続した際の登記申請書の該当確認

 

オンラインでの申請も可能ですし、紙の書類を郵送で提出することもできます。
ただし、オンライン申請にはマイナンバーとパソコンとマイナンバーを読み取るためのICカードリーダライタが必要となります。
スマホではなくパソコンなのは、申請用総合ソフトのインストールが必要となるためです。OSはWindowsが推奨です。MacOSでも環境次第で可能だと思いますが、NET Framework4.8のインストールの手順が少し複雑なため、おすすめはしません。
法務局:相続登記オンライン申請

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2. 次に、申請書を提出します

紙の場合は、書類が完成したら、添付書面は、原本を添付する必要があります
法務局に持参するか、郵送で提出します。郵送する場合は、「不動産登記申請書在中」と封筒に明記し、書留郵便を利用すると確実です。

3. 最後に、登記が完了したことを確認しましょう

登記が完了すると、法務局から「登記完了証」と「登記識別情報通知書」が送られてきます。準備に苦労した分、完了があっさりしていますが、これらの書類を受け取ったら、手続きは無事に完了です。そして受け取った書類は、大切に保管しておきましょう。

忘れないで!大事な注意点

相続登記には、いくつかの大切な注意点があります。これを押さえておくことで、手続きがスムーズに進み、後々のトラブルを避けることができますよ。

1. 期限をしっかり守ることが大事です!

令和6年4月1日からの新しい法律では、相続が発生した日から3年以内に登記申請を行うことが義務付けられています。例えば、2024年4月1日に相続が発生した場合、2027年3月31日までに登記を完了させる必要があります。この期限を過ぎると、**10万円以下の過料(罰金)**が科される可能性があるので、早めに動くことをおすすめします。

2. 必要書類をきちんと準備しましょう!

登記申請には、戸籍謄本だけでなく、場合によっては遺言書や住民票などが必要です。また、添付書面は、必ず原本を添付してください。もし原本を返還してほしいということがあれば、還付を請求する添付書面のコピーを作成して署名&捺印してそれも添付する必要があります。
また、遺言書は家庭裁判所で検認を受けたものが必要なので、手続きに時間がかかることもあります。早めに書類を準備しておくことで、スムーズに手続きが進みます。

3. 専門家に相談するのも安心です!

相続登記は初めての方には、作成する書類も多くて難しく感じるかもしれません。そんな時は、司法書士や弁護士に相談するのも良い選択です。専門家に頼むことで、手間が減るだけでなく、ミスを防ぎ、安心して手続きを進めることができます。

4. 費用の準備もお忘れなく!

登記手続きには、登録免許税という費用がかかります。一般的に相続登記手続きの場合には、不動産の固定資産税評価額の0.4%が必要です。例えば、課税価格が1000万円の土地なら、4万円が登録免許税としてかかります。ただし、ケースによって変わります。

【相続の場合の登録免許税の計算式】
課税価格×0.04=登録免許税
この費用は収入印紙で納付することが一般的なので、事前に用意しておきましょう。
また、令和7年(2025年)3月31日までの期間で該当するかたは、免税措置を申請できますので、対象かチェックしましょう。

5. 登記後の書類はしっかり保管してください!

登記が完了したら、「登記完了証」や「登記識別情報通知書」を大切に保管しましょう。この書類は再発行ができないため、無くさないように気をつけてくださいね。将来的に不動産を売却する際や、再度相続が発生した時に必要になることがあります。

まとめ

いかがでしたか?まとめきれていない情報も多くあります。
自分でもし行う場合は、法務局の出している情報を細かくチェックするようにしましょう。それが、細かい心配がミスの防止につながります。
相続登記は、家族の大切な財産を守るための一歩です。手続きを忘れないように、早めに対応することが大切です。
自分で調べてみたけど、手続きで不安ということであれば、弁護士や司法書士に相談しましょう。ミスを繰り返すと手間と時間もかかってしまってもったいないです。

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